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Category Archives: 製造業
2025年あけましておめでとうございます
皆様、あけましておめでとうございます。 セマンティックウェブ・ダイアリー2のブログを見る限りでは、昨年度は情けない年のように見えますが、実はそうでもなくて、個人的には新しい知見が得られた実りのある年でした。 これまでは製造業におけるオントロジーの発展が全然見られないと嘆くことが多かったのですが、昨年度は発展の萌芽が見られる年に成りました。 皆様、データ・スペースあるいはデータ空間という言葉は聞いたことがあるでしょうか?データ・スペースという新しい言葉も、Copilotでは認知されるようになりました。以下は「データ・スペースとは何ですか?」の質問に返ってきたCopilot回答です。 データ・スペース (Data Spaces) は、特定の領域や目的のために収集、保存、共有、および分析されるデータの集まりを指します。データのシルエッタを共有し、相互運用性を確保するために、標準的なプロトコルとガイドラインが使用されることが多いです。データ・スペースは、異なる組織やシステム間でのデータの交換を容易にし、効率的で安全なデータの利用を可能にします。 例えば、製造業では、サプライチェーン全体に渡ってデータを共有するためにデータ・スペースが使用されることがあります。これにより、在庫管理、品質管理、顧客サービスの向上などが実現します。健康医療分野では、病院や研究機関が患者データや研究データを共有することで、治療法の改善や新しい医薬品の開発が進むことが期待されます。 具体的には何かの分野に関するデータ・スペースに興味がありますか?例えば、IoT、医療、製造業など。 「データのシルエッタとは何のことですか?」と聞いたら、今度はこんな回答になりました。 おっと、ごめんね、「データのシルエッタ」というのはちょっと紛らわしかったかな。ここで言いたかったのはデータの「シェアリング」や「共通基盤」のことなんだ。データ・スペースでは、異なる組織やシステム間でデータを共有するための標準的なプロトコルとガイドラインが重要だからね。こんなのがイメージしやすいかな? もし他に知りたいことがあれば、何でも質問してね! 😊 調子を変えて、気を利かせたつもりかもしれませんが、AIの専門家はそんなことではまだまだ騙されません。ただおいおいそこまでするのか、とは思いますね。 しかし、内容そのものは正しいですね。「異なる組織やシステム間でのデータの交換を容易」にするためには、「異なる組織やシステム間でデータを共有するための標準的なプロトコルとガイドラインが重要」というのはその通りですからね。 実はデータ・スペースの国際標準を作ろうというドイツ主導の動きがあって、昨年度はロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)を事務局としてデータ・スペースの国際標準のための国内委員会が組織されました。 「データの相互運用性」とくに「意味的相互運用性」を確保するにはオントロジーは必須ですから弊社オントロノミー合同会社としてもここで変な標準化がされても困ると考え、私、小出誠二もこれに参加することにしました。幸いなことに、希望が通り、ISO/IEC Smart Manufacturing adG8 国内委員に採用いただけました。 オントロノミーのブログ記事にあるように、色々情報は入ってきますが自分自身の貢献はまだ何もなく、それはこれからと言わざるを得ませんが、これから少しずつでも日本の製造業が諸外国に負けないよう、製造業オントロジーについて貢献していきたいと思っているところです。 今年もよろしくお願いいたします。